☆第3章 いじめ

親権は父の方に行き、施設から東京へ。
毎朝父は弟を保育園に送るから、わたしより2人とも早く家を出た。

そんなわたしにも、高学年になってからは仲のいい友達ができて
毎日手紙を交換したり、遊んだり、勉強したり、おやつ食べたり、とにかく毎日が楽しくなった!

だけど幸せな日々なんてそう長くは続かなかった。
クラスの絶対権を持ってる女子が、私をいじめのターゲットにして仲間外れをした。

敵対グループの女と仲良く話してたからだった気がする。
「私たちとそっちのグループどっちが大切なの?」
と聞かれて、わたしはどっちも好きだったから
「選べない」って言ったら両方から無視されたり少し手が当たっただけでも
「わ!触っちゃった!エンガチョ!」とか、ヒソヒソ悪口を言われたり
給食のパン投げられたり、雨の日に家まで勝手にいじめっ子が着いてきて、窓開けて大量の泥団子を家の中に投げられたりもした。

日常についた鮮やかで幸せな色は尽く潰されて、また前と同じような真っ暗で狭い日常に戻った。
戻ったって思えば、いいんだ。前と変わらずに過ごせばいいって。その時は思ってた。

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